シュラフを新調したので、早速、笠置キャンプ場で試してみました。
今回買ったシュラフは、Enlightened EquipmentのRevelationです。
シュラフを新調した理由は、これまで使っていた化繊・封筒タイプの物はパッキングサイズが大きく、バーグマンでのキャンプに向いていないので、小型軽量な物に変更したかったからです。
軽いダウンシュラフでは、マミー型が一般的ですが、冬山登山するわけでもないので、軽さを優先してキルト型を選択しました。
日本で購入できるキルト型はイマイチだったので、アメリカから輸入しました。
今回買ったEnlightened
EquipmentのRevelationの特徴は、
- キルトだけれどマミー型(頭部無し)にもなる
- オーダーメイドで、対応温度、長さ、幅、ダウンのFPを変更出来る
- 軽い・小さい
初期形状は、キルト型なので一枚の布団状態ですが、足の部分だけジッパーとドローコードによって密閉されたフットボックスに変更出来ます。
密閉と書きましたが、厳密には少し穴が開いていますが、穴による寒さは殆ど感じません
腰から首にかけては、ボタンもしくは薄型バックルで閉じられるようになっているので筒上に変更出来ます。
ただし、足の部分と異なり、腰から首の背中側には隙間が空いています。
背中は隙間が空いていますが、その部分はマットがあるため、極寒でないかぎりは寒さへの影響は少ないです。
首側も足側と同じくドローコードがあるため、首元を閉じて冷気の侵入を防げます。
暑い場合は、筒型からキルト型に戻せば良いので、温度調整が簡単です。
また、私はコット派なので使わないのですが、マットに固定するためのストラップが2本付属しているので、寝返りの時に背中側が、がら空きになる心配はありません。
・オーダーメイドで、対応温度、長さ、幅、ダウンのFPを変更出来る
HPを確認してもらうと直ぐにわかるのですが、このキルトはオーダーメイドで自分に合った物を作れます。
変更出来るのは、ダウンのタイプ(850FP、900FP、950FP)、対応温度(-17度~10度)、長さ(167cm~229cm)、幅(127cm~163cm)、外側の色(16色)、内側の色(9色)、首・足周りの耐水加工の有無(7色)。
私は、身長170強で肩幅が広めなので、Regular(198cm)、Wide(147cm)のサイズにしました。
秋~冬の平地でのキャンプで使う予定なので、下限が-6度のモデルにしました。
オーダーメイドした場合は、発送までに通常5~7週かかるのですが、たまたま1~2日で発送される倉庫在庫(おそらくキャンセル・返品などの訳あり品)に上記の条件を満たしていて、色の設定も予定した物と同じ物があったので、そちらを購入しました。
ダウンは850FPでも十分だったのですが、在庫の品は900FPだったので、そちらにしました。
ちなみに、850FPから900FP以上にすると値段が急激に上がり、900FPから950FPでは値段の上昇はわずかなので、安く済ませたい場合は850FP、少しでもコンパクトにしたければ950FPを選ぶのが良さそうで、オーダーメイドの場合は900FPを選ぶ理由は殆どありません。
今回私が選んだ仕様でのFP毎の値段は、下のようになります。
850FP: 310ドル
900FP: 360ドル
950FP: 385ドル
・軽い・小さい
私が選んだ下限-6度のモデルは、例えばモンベルだとダウンハガー900#1辺りが対応します。
重量は、Revelationが660gなのに対してダウンハガーは820gになります。
もちろん下限温度という指標自体が怪しげなので、単純な比較は出来ませんが、冬用のシュラフで660gというのは軽いと言えます。
元々使っていた、化繊のシュラフは下限0度で1.4kgもあったので、半分以下の重さになりました。
収納サイズは、20cm✕40cmで、体積13LとHPには記載されているので結構大きいように感じます。
ただし、余裕がある収納サイズなので、コンプレッションバッグを使えば半分くらいまで圧縮出来ます。
・冬の平地キャンプでつかってみた@笠置キャンプ場
12月の笠置キャンプ場で使ってみました。
天気予報での当日の最低気温は1度で、テントは川辺の砂地に立てたので、実際はもう少し寒かった可能性があります。
装備一式
・サーマレスト メッシュコット
・サーマレスト コットテント
・キャプテンスタッグ EVAフォームマット
・Sea To Summit
サーモライトリアクターエクストリームライナー
・Enlightened
Equipment Revelation(下限-6度)
服装は、防寒下着(パタゴニアのミッドウェイト)にチノパンと薄手のダウンジャケットです。
サーマレストのコットテントは全面フルメッシュの上に、スカート無しフライシートで長さがコットの上面をギリギリ被える程度なので、コットの下側の通気性は抜群でした。
今年初めての冬のキャンプだったので、寒さを警戒して暖かめの装備にしたのですが、上記の装備だと少し暑いと感じるほどで、寒さは一切感じませんでした。
Sea to summitのシュラフライナーが無くても快適だったかもしれません。
一点だけ心配になったのが、外側の生地は耐水性のものを選んでいたのですが、結露した水が、わずかに染みこんでいました。
内側のダウンが萎むような状態にはなっていなかったので、今回の使用では問題にはなりませんでしたが、濡れるような環境ではシュラフカバーが必要かもしれません。
・家の中でも使ってみた
キャンプ中に使うだけでは勿体ないので、家の中でも使ってみました。
マミー型と比べて着脱が容易なので普段使いでも便利に使えます。
例えば、テレビを見るときに下半身だけマミー型にしてみたり、フットボックスを解放した筒状にして足と腕を出して、そのまま移動したりできます。
エアコンでの暖房による乾燥が嫌いなので、あまり動かない時はエアコンを切って、キルトで過ごすことが増えました。
ただし、背中部分は完全に閉じられないので、少し寒いです。
もちろん寝るときにも使えます。
家で使うときは、寒く感じる足の部分だけフットボックスにして、上半身は布団状態にすると圧迫感が少なく快適です。
高級ダウンだけあって、軽いので楽に寝られます。
流石に常用すると生地の耐久性が心配なので、特段寒い夜限定で使っています。
・少し気になる所
1.背中側にあるボタンやバックルに、偶に背中に当たってしまうのが気になります。
バックルは薄型で、基本的には気にならないのですが、ピッタリ背骨が当たることがあるので、そのときは姿勢を変えてずらす必要がありました。
2.フットボックスの穴が完全に閉じないので、寒さは感じないが心理的に気になる。
3.背中が完全に閉じられないので、寝る以外に使う場合は寒さを感じる。
・まとめ
シュラフをEnlightened
EquipmentのRevelationに新調しました。
思っていた以上にキルト型は使い勝手が良く、キルト型で問題になりそうな寒さの問題は、今の所起きていません。
900FPの高品質ダウンなので、軽量コンパクトながら十分に暖かかったです。
少しだけ気になる所がありますが、個人的には致命的な問題では無いです。
現時点での点数をつけるとすると、100点満点で90~95点で、かなり満足しています。
ちなみに、Enlightened Equipmentでは、キルト型のRevelation以外に、フットボックスは完全に縫い付けられたEnigma、RevelationとEnigmaをジッパーで完全に閉じられるタイプにしたConvertとConundrum、それぞれの中身をダウンから化繊にして、夏や洗濯しやすいようにしたAPEXモデルなど、色々なバリエーションがあり、それぞれオーダーメイド可能なので、個人の好みに合ったシュラフを作ることができます。
セールは、年に1回のブラックフライデーでの10%オフしかないようで、それ以外の場合はディスカウントなしの定価購入になるようです。